mackyの青赤データブログ

22歳大学生のFC東京サポーターがデータを元に主観と客観を織り交ぜながら考察するブログ。

ついに2017シーズンJリーグが開幕!FC東京のアウェイ鹿島戦を振り返ろう!

みなさんお久しぶりです!
2016振り返り後編が更新できていないのでまたどこかのタイミングで...T T

 

今回は2/25(土)に行われた鹿島戦の個人的な振り返りをしてみようと思います!
鬼門・カシマスタジアムでの一戦。結果はオウンゴールでの1点のみですが勝ちは勝ち。本当に嬉しいですね!声出しすぎて眠らない街のときにはもう若干喉枯れていました...笑
スタッツはこちらに載っていますので詳細は割愛。

www.football-lab.jp 

1、パスマップから振り返り

では振り返っていきますね。
下は僕が今節作成したパスマップです。

f:id:brmacky:20170302223707j:plainf:id:brmacky:20170302223714j:plain

 これを見ると前半はDFラインとボランチのパス交換が多いんですが、裏を返すと大久保、永井の2人の新加入選手のタッチ数が少なく、河野、東もあまり絡めていません。開幕戦ともあってお互いに点を取られたくないという守備重視の堅い試合だったこともわかりますね。ボランチとDFラインのパス交換が増えたのは前に出せなかったからだけではなく、後述しますがビルドアップのポジショニングも関わってきていると思います。

 そして後半は東京のパスミスが増え、線が細く少なくなります(笑)特に髙萩選手のパスミスからピンチを招くシーンもありましたし、期待通りのパフォーマンスとはいかなかったと思います。しかし守備面での貢献はかなりのものだったと思います。的確なポジショニングやコーチング、プレスをかける位置など広島時代とは変わったなというのが正直な感想です。
 選手交代は相手が西に代えて三竿を左サイドに入れてきたことへの対策として守備面での貢献が著しかった今節のスプリント数1位の永井をそこに当てて、後半に運動量が落ち、消えていた河野に代えて中島を投入。そのあと前線で収まらず押し込まれていたので東に代えて前田を投入。パスマップを見ても、その他のデータを見ても早め早めに手を打っていたし、理に適った交代だと思いました。篠田監督はピッチの選手たちにメッセージを伝える交代の仕方が上手いなと思っています。今後の采配にも注目ですね。

 

2、試合映像から振り返り

 またこの試合を見ていて去年までなかったなーと思う形がありました。

f:id:brmacky:20170302224821p:plain
 わかりにくいのですが、このシーンは髙萩がDFラインに落ちてきて森重、丸山両CBと3バックのような形でビルドアップを行っていたシーン。(橋本が落ちてくることも)このようなシーンが試合全体を通して幾度となくありました。

この形のいいところは

  1. サイドバックが高い位置を取ることができるので、東京が志向しているサイド攻撃がしやすい
  2. 太田宏介という高精度クロスを持った攻撃に特徴のあるサイドバックを高い位置に置くことで右ワイド(この試合だと鹿島の遠藤)を低い位置に押し込むことができるカウンターの脅威を抑えることができる
  3. 東京の左ワイドの永井が中に絞ることで長いボールもあるぞという脅威を増やし、その永井が本来いるスペースは空いているので宏介が使える
  4. 展開力のある森重、丸山のフィードに加えて髙萩のゲームメイク力が活きる

 この4点かなと思います。もう少しチームとして攻撃の際にどうやって崩すかのイメージの共有が出来てくると、得点パターンは自然と増えてくると思いました。試合を見るときにこのようなことを意識して見てみると面白いかもです。

 前半のうちはこのビルドアップの形が機能していて、途中で奪われてしまってもきちんとプレスをかけていたのでセカンドボールを拾うことに成功し、支配率も54%と鹿島を上回っていました。下の写真の様に大久保がプレスのスイッチを入れて、永井、髙萩などが連動してプレスをかけるシーンも多く、このシーンのようにショートカウンターによるチャンスもありました。ただ中に入った東、大久保が2人共ファーサイドにしかし運動量が落ちてきてパスミスが増えた後半25分以降は押し込まれる時間が長く、やりたいことがなかなかできなくなってしまいました。だからこそ先制できたことが本当に大きかった。しょーやナイスシュート、そしてしょーやがシュートを打つと感じてゴール前に詰めていた大久保、永井もお見事。去年なら「誰か詰めとけよ!」と突っ込んでいたでしょう。さらに林のビッグセーブもありました...ありがとう林...!(これはやべっちF.C.でご本人が解説していたので割愛)

f:id:brmacky:20170302231211p:plain
 

3、おわりに

 昨シーズンの東京は攻撃に難があり、この試合も時折いい仕掛けはありましたがまだ良くなったと言えるほど変化は見られませんでしたし、新加入選手との連携もイマイチかなって感じでした。ただまだ開幕戦が終わっただけでシーズンは1年間(1シーズン制万歳!)なのでコンビネーションや意思疎通に関してはこれから!「昨シーズンの王者相手に鬼門のアウェイで勝った」ことはどんな内容であれすごく重要なことだと思います。また先発だった新加入選手だけではなく、途中出場のしょーやは積極的なドリブル、シュートで得点に絡みましたし、そして本日ピーター・ウタカの加入も発表されました。ワクワクが止まりません!きっとこれを読んでくださっている皆さんも同じ気持ちだと思います。今季の篠田トーキョーに期待しましょう!ではまた大宮戦後に!


長文お読みいただきありがとうございます!

 

2016シーズンをデータからざっくり振り返ろう! 前編

今回から2016シーズンのリーグ戦をデータを見ながら振り返ってみます。主観も所々入りますが、実際の試合を見た感想などはなるべく排除してみたいと思います。この前編では順位と城福政権の振り返りを中心に書きます。

まずは順位から。

f:id:brmacky:20170111003800p:plain

ultra.zone

↑出典はこちらです。

開幕戦で大宮に負けてスタートダッシュに失敗したもののからの2連勝で一時は4位まで順位を上げた東京。しかしそのあとはホーム名古屋戦以降、アウェイ柏、ホーム川崎、アウェイ甲府、ホーム福岡戦と勝ち星をあげられない苦しい時期が続きます。重要な選手だった太田宏介フィテッセへ移籍し、さらにはACLとの並行で日程的にも厳しいシーズンとはいえ、1stステージが終わって9位と低調な順位。

 

開幕前の目標は優勝、もしくはACL圏内(優勝争いに絡むこと)。決して容認できる結果ではなく、解任論がこのころSNSを賑わせていたのは皆さんご承知の通りです。前シーズンはマッシモ・フィッカデンティのもとでイタリア式の守備的なリアクションサッカーでシーズンを戦い結果を残しましたが、今年いきなりアクションサッカーに180°切り替えたことに選手が適応できなかった、具体的に言うとどのように攻め、守るのかといったこと、自分たちからの仕掛け方が前シーズンと正反対でチームとして共通意識を持てなかったことが挙げられます。これはデータにも表れています。

1st Stage FC東京の基本データ

f:id:brmacky:20170111022556p:plain(※元データはFootball LABを参照しました)

 

1st Stageの得点数の1試合平均は0.94点、失点数の1試合平均は1.06点。ここだけ見てもチームが機能していないことがわかります。後編でも書きますが、実は走行距離、スプリント数、シュート数は篠田政権時のデータよりも上回っており、被シュート数は下回っています。データ上は城福政権時の方が良いのです。

 

「内容は悪くないが結果がついてこない。」

 

監督や選手のインタビューでよく聞いていた言葉ではありますが、良いサッカーをしていたかは別として、データ上は本当にその通りでした。言い換えるならばたくさん走ったし、たくさんシュートも打ったのに結果が出ない効率の悪い試合内容、ということになります。選手たちにとってこの時期は本当に苦しかったと思います。

 

以下が2nd Stageアウェイ川崎戦までの城福政権のまとめです。

7510敗(1st Stage17試合+2nd Stage5試合=計22試合)

1点差勝利

7/22試合

先制した試合

9/22試合

→そのうち勝利は5試合

複数得点

5/22試合

クリーンシート(無失点で終えた試合)

7/22試合

→そのうち勝利は5試合

複数失点

6/22試合

→そのうち勝利は1試合のみ

後半得点

12/20得点

後半失点

20/25失点(クリーンシートを除く15試合で

 

まず勝った試合はすべて1点差だったことにデータをまとめていて僕自身驚きました。やはり得点数が失点数を下回っていては、優勝争いなどできないと思います。他は後半の失点数が多いのが目に付きます。勝っていても押し込まれてしまい終了間際に失点、なんてことはよく見たと思います(T T)無失点試合も7試合しかなく、前シーズンの守備は見る影もありません。

 

城福政権時が良いサッカーだったかと言われればそうではなかったと思いますが、データ上は悪くなかったことがなんとなくお分りいただけたのではないでしょうか。たらればになりますが、たくさん走ったことが失点を防げていれば、打ったシュートのうちのいくつかが入っていれば、また違った結果になっていたのでは、とそんなことを考えてしまうデータでした。前シーズンのリアクションから自らアクションしていくサッカーに一気にスタイルを変えるのではなく、まずはマッシモの守備的なサッカーをベースに徐々に城福カラーを出していく方が選手たちもやりやすかったのかなと思いました。

 

後編では篠田政権のデータ、2016シーズンを率いた両監督のデータ比較を行っていこうと思います!

 

お読みいただきありがとうございます。

 

初めまして!

初めましての方は初めまして!

Twitter見てくださっている方はありがとうございます!

FC東京サポーターのmacky(@macky_br)です!

 

2016年10月より大学の研究の一環で、FC東京のデータを試合を見ながら収集し、どこを多くパスが通ったのかなど、試合観戦中には見えない数、データを図にしたパスマップ↓などの制作、Twitterへの投稿を行っています。

f:id:brmacky:20170110213351j:plain

 

なぜ僕がこの活動を始めたのかについて少しだけ!

僕は2000年くらいからFC東京を応援し始めて今年で22歳になった大学生です。近年はゴール裏で飛び跳ね、叫んでいます。そんなただのサポーターの僕ですが、ゴール裏にいて思うことがありました。

 

「選手やチームに対して、正当な評価ができるサポーターが少ない」

 

例えばいいチャレンジをしたパスであってもミスになったら無茶苦茶な野次を飛ばすサポーター、試合中選手に対して日ごろの鬱憤を晴らすかのように罵詈雑言を浴びせるサポーター、酷い内容で負けてもヘラヘラ笑っているサポーター、などが多く、試合後のSNSを見ても試合に対しての正当な批評を行っている人が少ないと感じました。

 

選手のレベルは向上した。戦術もより高度なものになった。サッカーを取り巻く環境もどんどん向上していると思います。ではサポーターはどうだろう?果たしてレベルアップしているのか?確かにサッカーに触れる機会は、SNSの普及によって増えたと思います。でもチームへの愛は濃くなったのか?日本のサポーターは優しいと外国籍選手がコメントしているのをたまに見ますが、時には厳しさも必要なのではないだろうか。チームに対して時には優しく、時に厳しく接することが愛なのではないだろうか。

 

FC東京がタイトルを獲るためには選手やスタッフだけでなく、サポーターもレベルアップして本当の意味で選手をサポートしなければいけないのではないか。そのために自分ができることはなんだろう。そう思った時に、

 

スタジアムで、テレビで見るのとは違う見方ができるコンテンツを作ることで、サポーターと一緒に新しいサッカーの視点を、日本ではあまり行われない批評文化を作ることができるではないだろうか。その結果各々が応援しているチームに対しての愛もより深まるのではないか、また僕自身もコンテンツを通して皆さんと交流することでサポーターとして成長できるのでは」と考え、この活動を始めました。

 

長くなりましたが、まだまだ僕のコンテンツは未熟です。目標の足元にも及びません。そして皆さんの意見・感想・考察があって初めて成立するものなので、コメントやリプライなんでも構わないのでどしどしお待ちしております!

 

稚拙な文章で読みづらいとは思いますが、これからどうかお付き合いください!